その4-2、レンヌでの発見

大聖堂の向かいの細い通りを歩くと古い門がありました。ブルターニュ公国の歴史の証人ともいえそうです。
パリからTGVで約2時間10分、ブルターニュ地方の玄関口で、モン・サン・ミッシェル、サン・マロなどをまわるときの起点となる町、と旅行ガイドでは紹介される、大西洋寄りで人口約21万4000人、となかなか活気のある中世のころより栄えた地方都市レンヌですが、私がここに来よう、と思ったのは、まず、お目当てのケーキ屋さんがあるのと、そして、かつてのブルターニュ公国の名残を見つけたかったから、です。
パリを朝7時30分頃に発ち、レンヌ駅についたのは9時46分頃でした。ガイドブックにある簡単な地図をみながら、町の中心部、レピュブリック広場に向かいました、ケーキ屋さんはすぐ見つかりました。MOFシェフ、ダニエルさんのお店で、サロン・ド・テもある、とルレ・デセールのガイドブックにありましたので、期待していたら、ショー・ケースには多種類の魅力的なケーキ達がにっこりと笑って出迎えてくれたようで、どれにしようかと迷いましたが、お店のスペシャリテと、好物のモンブランにしました。価格設定は3ユーロ台で、店内で食べても4ユーロにはならない、とパリでは考えられない相場で、こんなにおいしいケーキが、といっぺんに気に入りました。
ダニエルさんのお店と同じ通りには,MOFシェフYVE THURIESさんのショコラテイがありました。ここでもボンボン・オ・ショコラの箱を買いました。
レンヌ美術館には素晴らしい絵画コレクションがある、と楽しみにしていたら、あいにくと工事のため、絵画ギャラリーは閉鎖されていました。仕方なく考古学の展示と彫刻コレクションを鑑賞しましたが、アラバスターの彫刻作品のアンヌ・ド・ブルターニュと出会いました。何歳のものかわかりませんが、その表情からはなにも私には推し量れませんでした。
大聖堂もみたかったのですが、12時から15時までは閉鎖されていて、周りを歩いてみただけに終わりました。じゃあ、旧市街まで行こう、ととぼとぼ歩いていたらお土産屋さんがあり、せめてポストカードでも、とあれこれ探していたら、古めかしい石つくりの門を見つけ、お店のマダムに尋ねたところ、これは中世からの遺跡で、大聖堂の正面の通りの奥にあるし、通れる、と教えてもらい、今来た道を引き返たところ、すぐに見つけられました。(地球の歩き方)には載っていないので気がつきませんでした。
PORT MORDELAISEといわれているその門は1440年レンヌ大公により建立、ブルターニュの自由と権利を尊重するために、と記されている説明を読み、やっとブルターニュ公国の存在を感じることが出来た、と歴史との遭遇を嬉しく思いました。この門のちかくには猫を飼っている家が多いようで、飼い猫、と明らかに分かる毛艶が良くて猫相がいい可愛い猫たちと合計6匹出会いました。でもこちらには寄ってきませんでした。気安くなでなでできて抱っこできるのは我が家の愛猫しかいない、と急にみぴこのことを思い出しました。
旧市街の木組みの家を見たり、裁判所の前の広場のクリスマスマーケットのための木の小屋(準備中で、商品は展示されていませんでした)を眺め、ケーキ屋さんでクイニー・アマンを発見し(食べてみましたが、分厚いバターキャラメルが薄いパイ生地にのっかっている、というものでした)、最後に、あのダニエルさんのお店に立ち寄り、カラメル・ブール・サレとミルクチョコレートムースを組み合わせたドーム型のケーキ、これまた好物のミル・フォイユを味わいました。ブルターニュのシンボルはあちこちにあったものの、これといった歴史的発見はひとつだけでしたがダニエルさんのお店に行けたことだけでも充分です。
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