パリ編41、帰国直前の話
11月30日がついにやってきました。家に帰れるのは嬉しいのですが、知り合えた人達とお別れするのは悲しいし、今までの旅行では感じなかった寂しさも湧き起こりました。その度にお別れはあったし、悲しいな、と思ってきましたが、旅行はそこが自分の居るところではない、という前提はあったけど、今回は生活があった、15週間、ここに住んでいたから、と思い、引越しでお別れは悲しいとはこういうことだったのか、と思いました。
でも、人間関係が続くか、そうならないかはその後の話だし、お別れで終わらないようにしていきたい、それにはどうしたらいいかしら、折角得られた縁を手放さないでいたい、自分からの働きかけはしていきたい、と手紙、E-メイルはこまめにしていこう、と私なりに考えてみました。
私の退去する30日の午後には次の借家人が鍵を受け取りにやってくる、と管理人ジャニさんから聞かされていましたから彼女の負担をなるべく軽くしたい、とベットシーツ、枕カバー掛け布団ケースは全て洗ってアイロンをかけておき、前夜は日本から持参してきたシーツに包まって寝ました。自分が起きてからベットメイキングをして取り替えておき、冷蔵庫には何も残さず、調味料、オリーブオイル以外は全て食べ切り、掃除ももう一度やってからごみを全て捨てました。ジャニさんは朝のコーヒーでも、と声をかけてくれましたが、残念ながら時間がなく、あれこれしてスーツケースのふたをしめて入り口まで持っていこう、としたら、予約しておいたリムジンタクシーがやってきました。ジャニさんに部屋の鍵をお渡しし、挨拶をしたら、突然涙がこぼれてきて止まらなくなりました。あまり時間がなかったのですが、挨拶はちゃんとして、お手紙書きます、と約束し、タクシーに乗りました。ジャニさんは車が見えなくなるまで手を振って見送って下さいました。彼女はノエルには故国ポーランドから軍隊にいる息子さんと学生の娘さんがフランスにやってきて一緒に過ごせる、と嬉しそうに話してくれました。彼女の健康と、家族揃ってポーランドで暮らせる日が早く来ますように、と願っております。
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